インソールが必要になるタイミングはいつ?

「周りの子の多くがインソールを入れているから、うちの子も入れたほうがいいですか?」

先日、サッカーのコーチをしているときに、父兄の方からこんな質問を受けました。
最近は、スポーツをしている子どもたちの中でもインソールを使っている子が増えてきたので、気になっている方も多いのではないでしょうか。

このような質問を受けたとき、私はすぐに「入れたほうがいいですよ」とは答えません。
まずお聞きするのは、
「何を目的でインソールを入れますか?」
ということです。

なぜなら、インソールは“目的”ではなく、あくまで“手段”だからです。
何のために使うのかがはっきりしていない状態で入れてしまうと、
「思っていた効果が出ない」
「本当に必要だったのかわからない」
ということにもなりかねません。

では、どんな理由があればインソールを入れることをおすすめできるのでしょうか。

たとえば、
・足や膝、かかとなどに痛みがあって、プレーに支障が出ている
・もっと走りやすくしたい、パフォーマンスを上げたい
・成長期のスポーツ障害を予防したい

このような明確な目的がある場合には、インソールはとても良いサポートになります。

インソールの大きな役割は、足の状態を整えることで、足の機能をうまく使えるようにすることです。
そして、足にかかる負担を減らし、体全体の動きをスムーズにすることでもあります。

実は、足にはとても大切な機能が2つあります。

ひとつは、衝撃を吸収すること
もうひとつは、前へ進むための推進力を生み出すことです。

歩いたり走ったりジャンプしたりするとき、私たちの足には体重の何倍もの衝撃がかかります。
この衝撃をうまく吸収できないと、その負担が膝や股関節にまで伝わってしまいます。

また、足がしっかりと地面をとらえられない状態だと、
本来生み出せるはずの推進力がうまく使えず、
無駄なエネルギーを使ってしまうことになります。

その結果、
「すぐに疲れてしまう」
「後半になると動きが落ちる」
「同じところを何度も痛める」
といった状態につながりやすくなります。

インソールは、足のアーチや接地のバランスを整えることで、
この2つの機能(衝撃吸収と推進力)をサポートしてくれます。

足が正しく使えるようになると、
・余計な力が抜けて動きがスムーズになる
・疲れにくくなる
・特定の部位にかかっていた負担が分散される

といったプラスの変化が期待できます。

ただし、ここで大切なのは、
「とりあえず入れれば良い」というものではない
ということです。
場合によっては、インソールよりも靴の見直しや、体の使い方の改善が先になることもあります。

これからインソールを入れようと思っている方、
「インソールって実際どんな効果があるの?」と気になっている方は、
ぜひ一度“何のために使いたいのか”を考えてみてください。

目的がはっきりすると、
インソールはとても心強い味方になってくれます。

足の状態を整えることは、
今のプレーを支えるだけでなく、
これから先も長くスポーツを楽しむための土台づくりにもつながります。

インソールが気になっている方の参考になればうれしいです。