オスグッドの原因とケアの方法｜膝の痛みに悩む学生と親御さんへ
sanはじめに：成長期の「膝の痛み」は要注意
部活動やスポーツをがんばる学生さんの中で、「膝が痛い」と訴えるケースは少なくありません。
その中でも特に多いのが「オスグッド（オスグッド・シュラッター病）」と呼ばれる膝の痛みです。
成長期に起こりやすいこの症状を放置してしまうと、痛みが長引き、スポーツだけでなく日常生活にも影響が出てしまうことがあります。
この記事では、オスグッドのメカニズムや原因、そして効果的な予防法を、学生さんと親御さん向けに分かりやすく解説します。
オスグッドとは？膝の下が痛むその理由
オスグッドとは、成長期の子どもに多い膝の障害で、正式名称を「オスグッド・シュラッター病」といいます。
膝のお皿（膝蓋骨）のすぐ下あたりが痛くなり、触ると腫れているように感じるのが特徴です。
成長期は骨が急速に伸び、筋肉とのバランスが崩れやすい時期。
その結果、太ももの筋肉（大腿四頭筋）が膝下の骨を強く引っ張ることで炎症が起き、痛みが出ます。
特にサッカー・バスケットボール・陸上など、ジャンプやダッシュの多いスポーツをしている学生に多く見られます。
オスグッドが起こる仕組み（メカニズム）
膝の下には「脛骨粗面（けいこつそめん）」という小さな出っ張りがあり、そこに太ももの筋肉が腱を介して付着しています。
成長期のこの部分はまだ柔らかく、筋肉が強く引っ張るたびに負担がかかります。
スポーツ中に繰り返しこの刺激が起こることで、
- 炎症
- 微細な骨の損傷
- 骨の出っ張り（膨隆）
が生じ、膝の下が痛くなってしまうのです。
つまり、「使いすぎ」と「成長期特有の骨の柔らかさ」が重なることで痛みが出やすくなります。
症状のチェックポイント
オスグッドの代表的な症状には次のようなものがあります。
- 膝の下（脛骨粗面）を押すと痛い
- 運動中や階段の上り下りで痛みが出る
- 膝の下に小さな“コブ”のような出っ張りがある
- ジャンプや走る動作で強い痛みを感じる
このような症状が出ている場合、我慢して運動を続けると悪化するおそれがあります。
早めに相談し、安静とケアを優先することが大切です。
オスグッドの対策と予防法
オスグッドを防ぐ・悪化させないためには、次のポイントを意識しましょう。
✅ ストレッチを習慣化する
太もも前（大腿四頭筋）や太もも裏（ハムストリングス）を中心に、運動前後にストレッチを行いましょう。
筋肉を柔らかく保つことで、膝への負担を軽減できます。
✅ 適度な休息をとる
連日ハードな練習を続けると、回復が追いつかず痛みが悪化します。
週に1～2日は完全休養日を設けることも大切です。
✅ 正しいフォームを身につける
膝の使い方や姿勢のクセがある場合、１度痛みが無くなっても痛みが再発してしまうがあります。
この場合はフォームをチェックしてもらうのも有効です。
✅ 筋力バランスを整える
太もも前だけでなく、お尻や太もも裏の筋肉も鍛えることで、膝への負担を分散できます。
親御さんにできるサポート
お子さんが「膝が痛い」と言ったとき、我慢させないことが何より大切です。
- 無理をさせず、まずは休ませる
- 痛みの出た日やシーンを記録しておく
- ストレッチやケアを一緒に習慣化する
- 接骨院や整形外科で相談して正しい対処を学ぶ
膝の痛みを放置すると、身体だけでなく「やる気」や「自信」にも影響します。
ぜひ温かく見守りながら、痛みと上手に付き合うサポートをしてあげてください。
まとめ：正しい理解と早めの対応で、笑顔の毎日を
オスグッドは、成長期の学生にとってよくある膝のトラブルですが、
原因を理解し、適切にケアすれば必ず改善が期待できる症状です。
スポーツを頑張る子どもたちが、
痛みに悩まず思い切りプレーできるよう、
親御さんが一体となってサポートしていきましょう。
💬 もしお子さんの膝の痛みでお困りなら…
当院では、成長期の膝の痛みやオスグッドに対して、
足のバランス・姿勢・筋肉の柔軟性を総合的にチェックし、
根本的な改善を目指した施術を行っています。
「痛みで思いきり走れない…」そんなお悩みもぜひご相談ください。
お子さんが笑顔でスポーツを楽しめるよう、全力でサポートいたします。
