【靴ひもの結び方で変わる歩き方】足への負担を減らすための靴のフィッティング|安城・刈谷・知立の方へ
はじめに
皆さんは普段、靴ひもをどのくらい意識して結んでいますか?
「毎日履くものだから、そんなに気にしていない」という方も多いかもしれません。
しかし、靴ひもの結び方ひとつで歩き方・姿勢・足への負担が大きく変わることが分かっています。
実際、靴ひもが緩い状態で歩くと、歩幅が狭くなり、左右の足の幅(歩隔)が広がる傾向があります。これは、足が靴の中で安定せず、身体がバランスを取ろうとするためです。
さらにランニングのように強い衝撃がかかる動作では、着地の際に衝撃吸収がうまくできず、足や膝に余計な負担がかかってしまうこともあります。
今回は、靴ひもの締め具合がどのように歩行やランニングに影響するのかを、専門的な視点から分かりやすく解説します。
靴ひもの締め具合で歩き方が変わる
靴は、足と地面の間をつなぐ唯一の道具です。
そのため、靴のフィット感が少し変わるだけでも、足の動き方や姿勢の安定性が大きく変化します。
研究によると、靴ひもを緩く結んだ場合としっかり結んだ場合では、次のような違いが確認されています。
- 緩い状態では歩幅が狭くなり、推進力が弱まる
- 歩隔(左右の足の間隔)が広くなり、バランスを取るように歩く
- 足と靴の一体感が失われ、かかとが浮きやすくなる
つまり、靴ひもが緩んでいると足が靴の中で前後左右に動き、地面をしっかり押す力が伝わりません。
その結果、身体は無意識に“慎重に歩く”モードになり、歩幅が小さく、重心移動もぎこちなくなります。
逆に、靴ひもをしっかり結ぶと足が靴の中で安定し、かかとからつま先への体重移動がスムーズになります。
重心がぶれにくく、姿勢も整いやすくなるため、歩行効率が向上するのです。
靴ひもが緩んだ状態で靴を履く習慣がもたらすリスク
特に注意したいのが、「靴ひもをほどかなくても履ける状態」で靴を使っているケースです。
見た目には便利そうですが、この状態では足が靴の中で遊び、指先や足裏の筋肉に余計な負担がかかります。
データでは、靴ひもをしっかり結んだ状態と比べて、
ほどかずに履けるほど緩めた状態では、足の指への負担が約15%増えることがエビデンスで確認されています。
このわずかな数値の違いが、日常的な歩行やランニングでは大きな差となって積み重なります。
特に、長時間の立ち仕事や長距離の移動を行う方にとって、この15%の負担増加は足の疲労やトラブルを引き起こす原因になりかねません。
また、靴ひもを緩めた状態で履いていると、靴本来のサポート機能が活かせず、足のアーチ構造(縦アーチ・横アーチ)も崩れやすくなります。
その結果、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 足の裏の痛み(足底筋膜炎)
- ふくらはぎの張りや疲れ
- 膝の違和感・痛み
- 靴ずれやマメの発生
こうした症状の多くは、「靴が合っていない」「足に問題がある」と思われがちですが、
実際には靴ひもの結び方が原因というケースも少なくありません。
ランニングでの影響:衝撃吸収力の低下
ランニングやジョギングでは、歩行時の約2〜3倍もの衝撃が足にかかるといわれています。
そのため、靴と足がしっかりフィットしていないと、着地時に力が分散せず、
膝や股関節に負担が集中してしまいます。
特に靴ひもが緩い状態では、足が靴の中で前後にずれやすく、着地のたびに足指やアーチ構造が過剰に働きます。
この状態が続くと、筋肉や腱が常に緊張したままとなり、結果的に痛みや疲労を引き起こすのです。
ランナーの中には、「走っているうちに靴ひもが緩んでくる」と感じる方も多いと思いますが、
それは走行中に足が膨張し、靴内での動きが増えているサインでもあります。
適度なフィット感を保つことが、ケガを防ぎ、長く快適に走るための大切なポイントです。
まとめ:足の健康は「靴ひも」から
靴ひもを正しく結ぶことは、単なる習慣ではなく「足と身体の健康を守るケア」です。
靴ひもが緩いだけで、歩幅や姿勢、足の衝撃吸収まで変わってしまうほど、
私たちの身体は繊細に反応しています。
「靴ひもをほどかずに履いている」「結び方にムラがある」――
そんな方は、ぜひ今日から靴ひもの結び方を意識してみてください。
それだけで、歩きやすさや疲れにくさが格段に変わります。
みうら接骨院では、足の状態・靴のフィッティング・インソール調整まで含めた足の総合ケアを行っています。
足の痛みや違和感、走行中の不調などでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
安城・刈谷・知立で足の痛みや歩行にお悩みの方へ。
正しい靴ひもの結び方から、健康な歩き方をサポートいたします。

